6年社会「世界が仲よく・安全に…」

6年生の3学期の社会科は『世界のなかの日本とわたしたち』という大きな単元を学習しています。その中の「2、国際連合と日本の役割」の授業では、世界についてよく知っておられる方にゲストティーチャーとして来ていただきました。「長浜ユネスコ協会」の会長であり、「古保利学区の民生委員」も務められています片山先生にお越しいただきました。授業のテーマは、「世界中の人が なかよく・安全に くらしていくには?」です。

パワーポイントを使って、まず、今、話題になっている国際連合(国連)について教えていただきました。世界平和のために第2次世界大戦後に作られ、もう、70年以上の歴史があります。現在は193か国の加盟だそうです。また、国連の専門機関として、世界遺産で有名になり、文化遺産などの修復も行っている「ユネスコ」や新型コロナウイルス対策で注目された「WHO」などがあります。基金・計画としては、世界中の子どもたちの命と健康を守る「ユニセフ」や今大注目の「SDGs」などがあります。

また、世界では、これまでいろんな戦争や紛争が起きていたことを学びました。そして、正に今、ヨーロッパでは激しい侵攻が起きていることも話題になりました。

片山先生がカンボジアに行かれたお話も興味深く聞かせていただきました。小学校を卒業できない子どもたち、女子は勉強しなくてよいという考え方、ノートの代わりに小さな黒板を使っている子がいること、夜に勉強するたくさんの大人たち、そして、地雷。子どもたちは、説明を聞きながら、「なんと私たちの住んでいる日本と、大きく違うのか?」とびっくりすることばかりでした。そして、日本は、平和で恵まれていると。

現地で作られたマフラーや手編みのカバンなどを見せていただき、「寺小屋で買ったこのカバンには、3つのよさがある。」の話には考えされられました。支払ったお金は、作られた方への給料や運搬費などの経費になるだけでなく、「ユネスコ」への寄付・基金にもなるということです。

後半は、「今、自分たちでできることは何か、どんな支援ができるか」を考えました。

募金を集めたり、書き損じはがきや切手を集めることが、大きな支援になることを学びました。「はがき11枚で、1人が1か月学校に通える」そうです。いろんな小学校や中学校等でも、児童会や生徒会が中心になって取り組んでいます。古保利小学校もこつこつと書き損じはがきを集め、この日、片山先生に手渡しました。そして、今日、改めて、支援することの大切さを知りました。

最後に、お土産として、「SDGs」さいころをいただきました。

今日のテーマ、「世界中の人がなかよく・安全にくらしていくには?」について、大いに考えさせられる授業でした。中身の濃い、充実した授業を準備してくださった片山先生、ありがとうございました。

6年生は、この学習をさらに追究し、発展させた活動に取り組んでいくようです。