4年校外学習「高島の扇子」

11月30日(火)に4年生が校外学習に高島市安曇川の「すいた扇子」に行きました。

到着して、2階の部屋で、自分だけの「オリジナルの扇子作り」に取り掛かりました。事前に学校では鉛筆で下絵を描いておき、現地では、絵の具で絵付けをしました。みんな熱心に筆を走らせ、色を付けていきました。短い時間でしたが集中して絵付けを行い、みんな完成しました。2か月後にどんな仕上がりになっているのかとても楽しみです。

後半は、1階に降りて、ご主人から、扇子の扇骨の部分の作業風景を見せてもらいました。1300枚もの薦骨を一つに束ねて、紙やすりやかんななどの特殊な道具を使って削ると、ざらざらだった束が、なめらかでつるつるの束になりました。

実際に作業のはじめと後の束の表面を触らせていただくと、その違いがよく分かりました。子どもたちから思わず「うわーっ。全然違う。」「すごーい。つるつるや。」などの感嘆の声が出ました。

その驚きは、次の行動に…。目の前の木箱に無造作に置いてあったおがくずのような「削りかす」や、もういらなくなったおそらく失敗作か不良品の「扇骨」を、子どもたちは「欲しい。ください。」とおねだりして、みんな思い思いにいただきました。でも、ちゃんとしたきれいな扇骨も一人1枚ずついただきました。

子どもたちは、300年続く伝統工芸を目の当たりにして、その素晴らしさに感動しながら、しおりに教えていただいたことを熱心にメモしていきました。

みんなはお店に入れなかったけれど、お店の中には、こんなきれいできらびやかな扇子がいくつも売られていました。うっとりして、思わずカメラのシャッターを押してしまいました。

今日は、扇子作りや見学を通して、改めて日本の伝統工芸のすばらしさや美しさにふれることができ、貴重な学習をさせていただきました。長浜の曳山祭りに使われる扇子も作っておられるそうです。