4年西野水道見学

10月5日(火)に4年生が社会科の学習で、「西野水道」の見学に行きました。御存じ古保利小学校の3大財産と考えている一つであり、本校の大事な「地域教材」です。また、毎年近隣の小学生も何校か見学に来られる有名なスポットです。

今年も、地元の成田さんに講師・ガイドをしていただきました。「ほりぬき公園」では、恵荘さんのことや「西野水道」についての詳しい説明を聞きました。「西野水道」とは、余呉川の洪水に苦しめられた村人を救うために作られた、余呉川の水を琵琶湖に流す排水用のトンネルのことです。高さ約2m、幅1.5m、長さ約250mのトンネルは、江戸時代1845年(弘化2年)に難工事の末、約6か年の歳月をかけて完成したと言われています。

掘りぬき公園内の「恵荘上人と村人の像」です。「西野水道のうた」もあります。

説明を聞いた後、さっそく西野水道に入りました。しかし、新型コロナの感染予防ということで、残念ながら水道の奥深くまではいけませんでした。

そこで、新しい大きな「現代のトンネル」を歩いて、琵琶湖側まで行きました。

また、琵琶湖側から、「西野水道」の入り口を見学しました。

現在、余呉川の水はこのような大きな排水路で琵琶湖に流されています。

もう一度、掘りぬき公園に戻り、あの「石工さん」のように、硬い石をのみとげんのうで砕く体験をしました。硬くて大変でした。それを、今から180年前に石工さんたちは毎日格闘していました。硬い岩盤に悩まされ、1日たったの6センチメートルしか進まなかったこともあったそうです。子どもたちも実感することができました。

この「水道」のおかげで、今の西野をはじめとする古保利の学区があるのでしょう。村人たちの暗闇に一筋の光を差し込んだこの「西野水道」、そして、それを目で見て、手で触って、体で体験した子どもたちは、これからさらに学習を進めていくことでしょう。

成田さん、大変お世話になりました。