10月14日(水)に、4年生が「近江の青の洞門」といわれる西野水道に見学に行きました。
西野水道は、洪水から田畑を守るために山を掘りぬき、余呉川の水を琵琶湖に流すという何年もかかる壮大な計画のもとにつくられた水道、水のトンネルです。
本校にとっては、「3大財産」の一つであります。歴史的文化遺産と郷土に尽くした偉人、水道に関わる人々の苦労などを学ぶ貴重な学習教材であり、30年以上続く校訓「やさしく 強く」は、西野恵荘さんの業績にちなんでつくられたものあります。4年生の子たちは、自転車で西野の西側の山のふもとに位置する西野水道「ほりぬき公園」に行き、地元の方から西野水道についての概要や歴史を教えていただきました。そのあと、さっそく西野水道に入りました。のみなどを使って苦労して掘った水道。実際に入って、掘られた岩を触り、その大変さがわかりました。中は真っ暗で、懐中電灯を照らしながら行きました。現代になって作られた新しい西野水道も見学しました。これが、現在の余呉川の放水路です。琵琶湖川に出ると、とても見晴らしがいいです。公園に戻って、岩をのみで砕く体験をしました。もちろんなかなか割れません。とても固いです。西野のコミュニティセンターに行き、お話を聞きました。ここには、恵荘さんをはじめ、石工さん、石を運んだ人(掘貫き人夫)の像が展示してありました。西野水道紙芝居もしていただき、学習をさらに深めました。1年生の頃から、「学習発表会」で4年生の「西野水道劇」を見てきた子どもたち。ある程度の知識やイメージは持てていました。でも、この日は、本物の西野水道をくぐり(途中まで)、実際に石を砕く体験をし、紙芝居も見てきて、西野水道のすごさや西野恵荘さんや石工さん、村人たちの苦労と努力を大いに学んだことと思います。
例年なら、11月の「学習発表会」で、4年生のオリジナルの劇を披露するはずでしたが、新型コロナ感染防止のため、できなくなってしまいました。でも、もう一回チャンスはあります。来年の西野の地区で開催されるであろう「西野水道まつり」(6月)で発表できるよう、4年生の子たちはこれから頑張ることと思います。こうご期待!