②大杉先生と文庫と古保利小学校

①の続き

講師の大杉先生は、もともと小学校教師で、実は最初に赴任された学校が本校古保利小学校でした。新任から4年間勤務され、その間にとても有名になられました。それは、今から37年前、フローティングスクールが始まる前年、現在のフローティングスクールのシンボルマークを考案され、また、当時の古保利小学校児童会が応募した船の名前「うみのこ」が正式に採用されたのでした。大杉先生と古保利小学校は、実はフローティングスクールと深い関わりがあったのでした。また、大杉先生が6年生を担任されたときに、当時の6年生児童が卒業記念として旧校舎模型(120分の1)を制作され、それは今でも2階の図書館奥の和室の前の廊下に展示しています。今では、前の校舎を知ることができる貴重な資料となっています。大杉先生は、やがて小学校教員を退職され、現在は大阪樟蔭女子大学の准教授として、大学生や、こども園・小学校・中学校の教員を相手に、国語科や言葉の指導にご活躍されています。このような大杉先生から、今年2月の本校の授業研究会の時に古保利小学校や子どもたちのために役立ててほしいという申し出があり、いろいろ考えた結果、大杉先生にちなんで「国語科・ことば・物語・書物」などと関連する「図書の本を購入」させていただくことにしました。絵本・物語だけでなく、言葉に関する本、調べ学習に役立つ本など様々です。また、それらを「大杉文庫」と命名させていただきました。6月17日、国語の授業研究会のために、遠方より大杉先生が来てくださいました。お昼休みには図書委員会5名が、全校を代表して、たくさんの本を寄贈してくださった大杉先生にお礼の言葉を述べました。大杉先生来校の1週間前から貸し出しを始めた「大杉文庫」。先生に見ていただこうと思ったら、1週間でほとんどの本が貸し出されていました。

今、大杉先生から指導を受けている私たち教員は、「ことばを学び、ことばを感じ、ことばを磨く」ことに近づけるように精進していきたいと思います。そして、それが、子どもたちの力になるようにしたいと思っています。